GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣
著者 : スコット・アラン 弓場隆
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2022年10月21日発売)
感謝は手段ではなく、目的である。
感謝することによって、幸せを感じることが出来る。
すなわち感謝とは幸せの一つである。
そして、「飽き」に対する唯一の対抗手段が感謝である。
そう考えている。
感謝の効用について最近よく考えることが多い。
そんな中で、本屋さんで平積みされていた本書を手に取り、
購入するに至った。
ふだんから感謝する習慣を身につけよう
先行きが見えないときに希望を持ち、物事がうまく
いかないときでも前向きに考えるためには、普段から感謝する習慣を
を身につけて、それを自動モードにする必要がある。
この本の題名は感謝の「習慣」だ。
感謝することを習慣にしなくてはいけない。
意識しなくても、常に感謝の気持ちのスイッチが入る状態にしたい。
感謝の神経回路を太くしたい。
良い言葉に出会い、その考えを染み込ませたいと考えても、
一晩寝て起きると忘れてしまう。なんとも悲しいことだ。
何も考えずに、自動モードで感謝するという状態を目指したい。
それが目下の目標である。
感謝の心が足りないと欠乏意識にさい悩まされる
「自分は恵まれていない」と考えるだけで、人生のネガティブな側面に
関する一連の思考につながる。しかも、それについて考えるほど、「自分は
じつに不幸な人間だ」という思い込みが強くなる。
思えば足りないものばかりに目がいってしまう。
すでに自分が手に入れたものはガン無視だ。むしろ手に入れたものの存在を
煩わしいとすら考えてしまっているのではないか。
すでに自分は必要なものは持っている。これ以上手に入れて、それが
一体何になるのだろう。これを手に入れたら、自分は満足するはずだ、
次こそは、次こそはと幻想を延々と求め続けているのだと思う。
そう考えても、次こそは、と思ってしまう。
その呪縛を断ち切る必要がある。今回ばかりは例外かもしれない。そんなことを毎回思う。
例外などない。それを手に入れても充足することはないのだ。
欠乏意識は延々とどこまでも続く。感謝の心で断ち切ろう。
自分は全て必要なものを持っている。有り難いことだ。
これ以上のものを手に入れて、それが一体何になるというのか。
感謝の心は強欲を抑える
「強欲が前進につながり、より大きな目標を達成する為のモチベーションになる」
という主張を筆者は否定する。
強欲とは、あり余る富や権力などを手に入れようとする利己的で行き過ぎた願望
のことである。人間は強欲に支配されると、何を手に入れても満足しなくなる。
一方、より大きな目標を達成することは、それとはまったく違う。
有意義な目標を設定して、その為に一生懸命に努力し、目標を達成したことに
感謝することが出来るからだ。
より大きな目標を達成することと強欲であることの違いとは?
それは感謝の心があるかどうかの違いとのことらしい。
感謝の心があれば、手に入れることで満足を得ることが可能なのだ。
満足感を、私は手に入れたい。
感謝することは幸せの一部であり、目的である。手段ではない。
感謝で得られる満足感を日々感じながら生活していきたいと思う。
以上、ケンゴンでした。