書評

運動は、体にも脳にも良い。それは分かった。

一流の頭脳 | アンダース・ハンセン サンマーク出版

運動が体に良いということは、重々承知だ。脳にも運動が良いとの事らしい。パズルやクロスワードなどのような脳トレのようなものは実は効果は無いらしい。運動をしよう。

だが、その運動をする、継続するのが大変だ。ハードルが高い。運動はランニングが効果が高いらしいが、普段着で走ることが出来ない。普段履いている靴では、走り辛いし、服も、走るには適していないし、汗をかいてしまったら、乾きにくいし、不快でしょうがない。
サバンナで暮らして走り回っていた人類は、常に走りやすい格好をして1日を過ごしていたのだろうから、服装が理由で走る事を躊躇することは無かっただろう。

走るための格好に着替えなくてはならない。そして、走り終わったら、汗だくになった服を脱いでシャワーを浴びて、普段着に着替えなければならない。そして、その汗だくになった服を洗濯しなければならない。そんな事を考えると走りたいという欲求がゴッソリと根こそぎ持っていかれる。このハードルをいかに超えるかが問題なのだ。

運動が体に良い事は分かっているのだ。だが、このハードルを超えることが問題なのだ。
どう超えるか?習慣の力で越えるしかない。ルーティンに落としこみ、余計な感情を封じ込めて、日々ランニングを継続させるための仕組み。忍耐を強いる意思の力では絶対に続かない。継続の仕組みを作って、淡々とこなす。その方法については本書では触れていない。
運動を継続させるための思考回路を作り方について語って欲しかったと思う。

運動は、体にも脳にも良い。それは分かった。それではどうやって運動を継続して出来るようになるか?それは読者が考えるしか無い。この本に書いてある事に発奮されて、それがモチベーションで続けられるひともいるだろうが、少数派だろう。

うーん、どうするか。
走りながらそれを考えてみることにしようか。

以上、ケンゴンでした。
それではヒュッゲな一日を。