こんにちは。ケンゴンです。
今日は小林弘幸さんの「リセットの習慣」です。
以前、同じ著者の「整える習慣」という本を読んだことがあり、手に取った次第です。
習慣という言葉を最近意識するようにしています。
人を作る、変えるのは習慣だと思ってます。
この考えを持ったことは、コヴィー先生の「7つの習慣」であったり、ミニマリストで有名な佐々木典士さんの著書「ぼくたちは習慣で、できている。」を読んだことの影響が大きいですね。
物事を達成するには強いモチベーションが必要だとは思っていますが、
モチベーションはいささか衝動的、波があり、安定した持続が難しいものです。
なので、強いモチベーションを抱けている期間中にそのリビドー、パワーを利用して、その目標を達成するためのシステム、ナッジ(※)を考えて設定し、習慣に落とし込むこと。
習慣化に成功すれば、例えモチベーションが途切れてたとしても継続が可能であり、
その結果、目標を達成できる可能性が高い、というのが今の私の持論です。
(※)ナッジとは望ましい行動をとれるように人を後押しするアプローチの事を指す。英語で(nudge)は「ひじで小突く」「そっと押して動かす」の意味。
と、「習慣」について、ついつい持論を書いて、本文の内容から脱線してしまいました。
さて、本の内容に戻しまして、この本のテーマはリセット。
人間は「流れに乗る」のは得意であるが、「流れを変える」のは苦手である。
その流れを断ち切る為にリセットすることが大事である。その為の方法がある。
というのがこの本の内容です。
その中で、一番刺さった内容をご紹介。
ここでいう、玄関の張紙とは「酒と亀」(サケトカメ)と書いた張紙です。
これは、「財布」「携帯」「時計」「カギ」「名刺入れ」の頭文字で、出かけるときに忘れないようにする為の張り紙とのことです。
寝坊をする。これもひとつのミスですが、ここでより重要なのは寝坊をしたことで
想定外のことが起きている」「余裕がなくなっている」など「ミスが起こりやすい要素」
が増えている点です。そういうときはさらなるミスがおこりやすくなっています。
言い換えれば、ここですでに「悪い流れ」が始まっています。(中略)
一瞬でも玄関の張り紙をみて、「サケトカメ、忘れ物はないな」と確認できれば、
そこでわずかに安心できます。寝坊して余裕がないのはたしかですが、
そこで一瞬でもリセットできるのです。
玄関の張り紙は簡単な話ですが、ここでのポイントは「想定外を想定しているか」
です。コンディショニングにおいても、ミスを減らす工夫としても、とても
大事な視点です。「想定外を想定できている人」は超一流の素質があります。
一つのトラブルが起こったときに怖いのが、二次災害です。
私が高校生の頃に個人課題研究という、大学の卒論みたいな制度が高校にあったのですが、
そこで航空機事故について調べた思い出があります。
航空機は人類の叡智の結晶みたいなもので、単発のトラブルではまず墜落しません。
ですが、重ねてトラブルが発生した場合に、墜落の危険性が一気に高まるという事を調べて書いた記憶があります。
また、過去に山中(スキー場)での救護法について学んだことがありますが、その中で大切だったのは二次事故の防止についてです。
山中で滑走者のケガ人が発生したときに、まず一番に対応すべきことは、ケガをして動けない人がコース上にいることを周囲に伝えること。
例えばスキー板をバッテン状にして、ケガ人の前に置くなどして、二次事故の発生を防止することが大切であると学びました。もし、他のスキーヤーが気づかずにぶつかってしまったら、ケガ人は更にダメージを受け、ぶつかって来た人も新たな追加のケガ人となる可能性があります。
一つのトラブルを引き金にトラブルを重ねると、大惨事になりかねないということです。
想定外を想定し、悪い流れを断ち切れるような、この例でいうと貼紙のようなナッジを予め設定しておくべし、と私は読み取った次第であります。
想定外を想定し、超一流に生きて参りましょう。
なかなか難しいですが・・。と、なんでも「難しい」といってしまうのは良くないですね。
思考停止につながりますね。^^;
以上、ケンゴンでした。
それではヒュッゲな一日を。