書評

ぶっとんだ目標に向かって1ミクロンでも進む。

こんにちは。ケンゴンです。

今回は『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』大平信孝 著(かんき出版)です。

「すぐやる」系の本はもうジャンルとして確立している感がありますね。
本屋の棚のジャンル見出しに「金融」「経営」「ミステリー」「歴史」なんかと一緒に
「すぐやる」とあっても違和感は無いですね。

すぐやる系の本は定期的に読んでは、すぐやる気質にはなるのですが、またすぐにスラッジ(※)が幅を効かせてきて、すぐやる気質から遠ざかってしまう自分がいます。なので、定期的に読んでいる次第です。

(※)「スラッジ」とは、英語で汚泥やヘドロという意味ですが、行動経済学の分野では「ナッジ」の逆の状態を指すものとして使われています。

不利な方向に行動を誘導したり、その人が取りたいと思っている行動をとりづらくさせたりすることを指します。

人生を変えるにはぶっとんだ目標が必要

「ぶっとんだ目標」がない人は、旅の目的地を決めずに日々彷徨っているようなもの。行きたい未来が決まっていないので、人の指図や社会情勢に左右され、目の前のことに一喜一憂し、うれしいことも辛いこともその場かぎりです。全てが断片的で一時的なのです。これでは、せっかくの行動も努力も苦労も、積み上がっていきません。

この一節を読み返す為に、この本を電子書籍で買い直しました。
(実は以前に紙の本を買って、手放してます。)

ぶっとんだ目標とは例えば、経営者になる、縁側カフェを開く、石油王と結婚するといった目標。目標がなければ、日々の行動結果の全てがその場限り。断片的で一時的なものになってしまうという、著者の指摘。

至極ごもっとも。

日々少しでも、1ミリでも、1ミクロンでも今日の経験が今後に向かって積み上がっている感覚が、日々生き続けるモチベーションに繋がるのではないでしょうか。
そしてこの「ぶっとんだ目標」は、「実現できるかどうか」ではなく、「実現したいかどうか」で決めて設定します。自分の欲の気持ちに素直に従うことこそ正しい、苦のない道です。

例え達成されなくても、いいんです。全然OK。
日々そこへ向かっている過程の実感こそ、大事。

以上、ケンゴンでした。
それではヒュッゲな一日を。