書評

人に教える事は、最大の学びである。

こんにちは。ケンゴンです。

今回は『#勉強法のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。』 藤吉 豊著(日経BP)です。

その著書名の通り、勉強法のベストセラー本100冊分のエッセンスがまとめられた本。ノウハウを40位までランキング付けし、それぞれのノウハウを端的にわかりやすく解説している。1位から3位は下記の通り。

1位 繰り返し復習する
2位 目的とゴールを明確にする
3位 休憩を上手に取る

反復学習は王道であり、鉄板。
脳に対してこれは重要な情報であるということを、反復することによって認識させ、短期記憶から長期記憶に移行させる。

これは持論ではあるが、「覚えよう」とする意識の有無は、あまり記憶の定着率に関係ないのではないかと思っている。意思や感情を無にして、その情報を繰り返し認識すれば記憶に定着する。さらに言うならば、覚えられないと悔しがる感情は無用であり、そう思う暇があるなら、無心で更に繰り返した方がよい。と、考えている。

悔しがることで、エピソード記憶「個人が経験した出来事に紐づく記憶」として定着するというメリットも考えられる。しかし、負の感情を抱くことで、反復学習を中断してしまうリスクというデメリットが考えられ、そのメリットを上回ると思っている。

人に教える事は、最大の学びである

私のイチオシのノウハウは14位の「『人に話すと』記憶力が定着する」だ。
14位とはいささか順位が低いのでは、と正直思う。

「学んだことを『人に話す』と記憶が定着しやすい」
「人に教える事は、最大の学びである」
「学んだことを誰かに説明するのは効果の高い学習法」
など、多くの勉強法の名著で、「人に話す」「人に教える」ことの重要性に触れています。

例えば、たくさんの生徒が集まる予備校の教室で講義が行われているとしよう。その中で誰が一番効果的な勉強をしているか?それは、一番前の席に陣取って熱心に講義を聞いている生徒、ではなく、講義を行っている講師自身だ。

私は最近まで宅建の試験勉強で講義動画を視聴していたが、常々、一番勉強になっているのはこの講師の方自身なんだよなぁ、と羨むような気持ちで毎回講義を聞いていた。

やってみるとよく分かる。理解していたと思っていた知識でも、いざ人に説明しようとすると、実はよく理解していなかったという事実を突きつけられる。なので、この方法はメンタル的にハードルが少し高い。しかし、分かっていなかった点が明らかになるという効果は非常に大きい。その後、その点をピンポイントで再学習し、知識を埋めることができる。非常に合理的だ。

説明する相手がいない人は、人形相手に講義をしてみる。例えばアヒルの人形相手でもいい。この方法はラバーダック勉強方法とも呼ばれている。話すことで、音読勉強法と同等の効果もあるので、記憶に残る。YouTuberになったつもりでスマホで動画を取るとさらに緊張感が増してよい。その動画を自分で観ることによっても学習内容が定着する。

ラバーダック勉強法の為に、アマゾンでアヒルの人形を買った。
届いたアヒルちゃんは予想より少し大きかったが気に入っている。

以上、ケンゴンでした。
それではヒュッゲな一日を。