今回は週末北欧部chikaさん著の「北欧こじらせ日記 移住決定編」です。
フィンランド好きが高じて、フィンランドで寿司職人になる事を志した著者。
人材紹介会社で働きながら、週末に開講しているお寿司の専門学校へ入学。卒業後は東京のお寿司屋さんで寿司職人修行。英語力を向上させる為の英会話レッスン、Webで数多のフィンランド企業へアタックする就職活動を経て、見事内定を得る。そして満を持して大好きなフィンランドに渡り、寿司職人として働き始め、戦場のようなレストランで奮闘しつつも、現地で楽しく生活していらっしゃる現在までのストーリーを作者直筆のイラストを豊富に交えて綴ったエッセイ。
最初は、フィンランドで暮らす為に寿司職人になる、という発想が、なんて突拍子もない発想なんだ!と思いながら読んでいました。ですが、既に実際にフィンランドで寿司職人として働いている先輩の話も出て来て、日本人が寿司職人としてフィンランドに移住する、という道が段々と普通に1つの確立した生き方に見えてきたのが不思議な感覚でした。
本当に、色々な人が世の中にはいらっしゃるものです。自分もニュージーランドへの移住が夢の一つではあるのですが、自分も寿司職人になってニュージーランドへに移住するという道もあるか・・?、とも自然に考えていた自分がいました。
「好き」という気持ちの力は偉大であり、凄いですね。なんという素晴らしい行動力。これをフィンランドと寿司に全く興味が無い人が同じ事をやれと言われたら相当過酷なプロセスです。
著者が作ったおすしや鯛の姿造りの写真が本書に載っているのですが、これがまたお世辞抜きでとても美味しそうなのです。寿司が食べたくなり、明日は寿司屋にいきます。
以下は本書のあとがきから。
世界は広く、人の数だけ生き方がある。
今できないことも、きっと1年後にはできるようになる。
そして、何歳からでも始められる。
今後、本を一冊読む度に、何か一つアクションを起こすことにしました。
前に始めてみたけれども、中断してしまったことがありまして、モヤモヤしてました。
また始めてみようと思いました。今回のアクションは、そのことを再開すること。
一ミリでも、叶えたい目標に近づけたという実感があればその日は安眠出来ます。
目標に向かって進んでいるという実感、その過程こそが、快であり幸せ。
夢の実現までの過程を綴った本書。著者の幸せを感じる一冊でございました。
以上、ケンゴンでした。
それではヒュッゲな一日を。